蔦屋重三郎とは?何をした人?その生涯について

人物

2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で横浜流星さん演じる主人公、蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)とは一体どうなのか?いう人物なのか?
職業や経歴を簡単ですがまとめてみました。

蔦屋重三郎とは

1750年(寛延3年)、江戸の吉原にて父・丸山重助と母・津与の間に生まれる。
幼い頃、両親が離婚し引手茶屋(居酒屋・喫茶店)「蔦屋」を営む喜多川氏養子となりました。

職業は

蔦屋重三郎の職業は、現在で言えば版元(出版人)になります。
多くの浮世絵師・作家を支援し世に広めた「江戸のメディア王」と言われています。
現代的に言えば敏腕プロデューサーといったところでしょうか。

経歴は

1773年、本屋を開業。貸本・小売りを手掛ける。

1775年、遊郭のガイドブック「吉原細見(よしわらさいけん)」の販売権利を得て吉原大門前に書店を出す。

1780年、鱗形屋が無くなり吉原細見の出版権・販売権を独占しビジネス拡大。

1781年、狂歌ブーム到来。自らも狂歌名「蔦唐丸(つたのからまる)」として発表。

1783年、一流の出版社が集まる日本橋に「耕書堂」を開業。

1785年、狂歌本・洒落本・戯作を次々出版。山東京伝の洒落本・黄表紙を独占出版。

1791年、山東京伝の3冊が取締り対象となり処罰される。

1793年、喜多川歌麿の美人大首絵を発表。

1794年、東洲斎写楽の役者絵約140作品を次々に発表。

プロデュースした文化人は

多くの芸術家や作家を支援し世に広めました。
その中から数名ご紹介します。

浮世絵師

喜多川歌麿(きたがわうたまろ)

美人画の第一人者、代表作は寛政三美人ビードロを吹く娘

東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)

役者絵で有名な謎の絵師、代表作は「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛

作家

滝沢馬琴(たきざわばきん)

読本作家、代表作は「南総里見八犬伝

十返舎一九(じっぺんしゃいっく)

戯作者・絵師、代表作は「東海道中膝栗毛

山東京伝(さんとうきょうでん)

戯作者・浮世絵師、代表作は「吉原傾城新美人合自筆鏡」「通言総籬

皆教科書に必ず登場する有名な人物ばかりですね。

寛政の改革

松平定信による贅沢や風紀を取り締まる改革により財産の半分を没収されています。

山東京伝は手鎖50日の処罰を受けたようです。

死因は

1797年、48歳で亡くなります。脚気(かっけ)が死因と言われています。
裕福な生活を送っていたことを想像すると、白米中心の偏った食事やアルコール依存が原因かも。

現在は東京都台東区の正法寺に静かに眠っています。

TSUTAYAとの関係は

おそらく多くの方が気になっていると思われますので調べてみました。

TSUTAYA創業者の増田宗昭氏は蔦屋重三郎の子孫ではありませんでした。
蔦屋重三郎に敬意を表し「蔦屋書店」の名称を採用したようです。

ただ祖父経営の置屋の屋号が「蔦屋」であり不思議な縁を感じずにはいられません。

最後に

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で横浜流星さんがどんな「蔦重」を演じるのか?
渡辺謙さん、片岡愛之助さん、染谷将太さん等魅力的なキャストで期待が高まりますね。

個人的には東洲斎写楽の謎にも迫って欲しいところです。

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