デジタル合成技術のおかげで迫力のあるリアルな映像が楽しめる近年の映画ですが、一昔前のアナログな合成技術を使った映画も時代を感じ懐かしく感じます。
今回は、一度は絶対観ておきたい洋画の名作の中から1980年代のSF映画の最高傑作、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の紹介になります。
※本文はネタバレを含む内容となっておりますのでご了承願います。
バック・トゥ・ザ・フューチャー(BACK TO THE FUTURE)
おそらく映画ファンならば知らない人がいないぐらい超有名な映画です。
散りばめられた伏線の回収が見事で、何度観ても楽しめる事間違いなしです。
ジャンル・公開年
ユニバーサル・ピクチャーズより1985年公開のSF映画
監督・脚本
ロバ-ト・ゼメキス、ボブ・ゲイル
キャスト
マイケル・J・フォックス(主人公=マーティ)
クリストファー・ロイド(ドク=ブラウン博士)
クリスピン・グローヴァー(父=ジョージ)
リー・トンプソン(母=ロレイン)
トーマス・F・ウィルソン(両親の同級生=ビフ)
クローディア・ウェルズ(マーティの彼女=ジェニファー)
ストーリー
舞台は1985年、カリフォルニア州ヒルバレー
主人公のマーティーはロックを愛する高校生。
同期の上司に頭が上がらない父親、厳格すぎる母、そして兄と姉の一般的な中流家庭の中で幸せとは言い難いが、かわいい彼女と楽しく毎日を送っていた。
ある夜、友人のドク(ブラウン博士)が発明したスポーツカー(デロリアン)型タイムマシンの実験の手伝いを頼まれ協力する事になり、愛犬での実験は無事成功となる。
そして博士自ら時間旅行に出発をしようとした時、燃料(プルトニウム)を騙し取られたリビア過激派の襲撃によりドクは命を落とす。
身の危険を感じたマーティーはデロリアンに乗り逃走するが、次元転移装置のスイッチが入った事で30年前の1955年にタイムスリップしてしまう。
1955年のヒルバレーの街並みや、高校生の父(ジョージ)との出会いに戸惑うマーティ。
そんな中、両親の出会いのきっかけとなる事故でジョージを助けてしまう。
この事により両親が結婚せずマーティが生まれなかった事になってしまい存在が消滅する危機に。
さらに、高校生の母はなんとマーティに恋してしまう始末。
唯一の協力者は1955年のドク。
果たしてマーティは両親を結びつけ、無事1985年に戻れるのか?
見どころ
1985年と1955年のギャップがとにかく面白い。
- 恋愛に厳格なお母さんだが高校時代では・・・
- 大統領・市長の過去の職業は・・・
- 飲み物注文時のチグハグなやりとり・・・
- テレビ番組の再放送って・・・
- 高校の先生は昔から・・・
おまけ
マーティ役のマイケル・J・フォックスは当時人気TVドラマ「ファミリータイズ」が忙しいとの理由からオファーは断念されていた。
代役にはエリック・ストルツが起用され6週間(3分の1)撮影していたが、ドクとの掛け合いの違和感等の理由で降板となった。
再度マイケルに掛け合い「ドラマ撮影を優先する事」を条件に承諾。最初から取り直す事に。
撮影は深夜とドラマ撮影のない週末に行われた為、夜や室内のシーンが多い。
不運なエリック・ストルツだが、長身(183㎝)でイケメン。
幻となった映像はブルーレイ等の特典映像に一部収録されており、本編と見比べるのもおすすめ。
そんなエリック・ストルツだが、ロレイン役のリー・トンプソンとは「恋しくて」(Some Kind of Wonderful/1987)で共演を果たしている。
ジョン・ヒューズ監督の学園青春映画の傑作なので必見です。
主題歌「The Power of Love」を歌っているヒューイ・ルイスですが、バンドオーディションの審査員としてカメオ出演している。
主人公のバンドが「The Power of Love」を演奏したが、「音が大きすぎる」と批判している。
本作がビデオソフト化された際ラストに「TO BE CONTINUED(つづく)」のテロップが入れられた。
ジョークであったが、反響が大きかった為後に「Back To The Future Part2」「Back To The Future Part3」が制作され三部作となった。
コメント